今日も生きててごめん
詩的表現に触れると、
やっぱり文章っていいなと思う
文章が紡がれるときというのはきっと
葛藤や痛みや傷があるときで
それらを誰かに理解してもらったり
自分で自分を納得させたりするために
必要な営みなのだろう
だから、伝わるような伝わらないような
少しだけ難しく描かれた描写に漂う
哀愁や行き場のない感情がすきだ
流れるようにきれいな言葉にも
灰をかぶったような退廃的な物語にも
ちゃんと意志と感情がある
人間にテレパシーがなくてよかった
痛いことを誰かにわかってもらいたいのに
ただ痛いというだけでは十分に不十分で
引き出しという引き出しを開いたり閉じたりしながら
なんとか捻り出された言葉の重みよ
そこまでしないと立てなくなってしまう人間の弱さ
それでも立たなきゃいけないと歯を食いしばる身体か心かの強さ
他人には理解されなくとも
自分の大事なものを自分の秤にかけて
葛藤している人間の表現は
どんなに稚拙でも美しいと思う